20代ってなんであんなに時間があったんだろう?
20代はたくさんの時間を持て余していたなと、今振り返るとそう思います。
夜な夜な友達の部屋に転がり込んでは、覚えたてのタバコをふかし、苦いビールを飲んで通ぶれば、大人のできあがりです。私たちは成り立ての大人を満喫していました。
まだ何者にもなれていない私たちが、無限の可能性のある将来にただ憧れたこの夜更かしは、まさにバラ色の日々だったと思います。
結局、その頃に覚えた夜更かしは、ズルズルと結婚するまで続きます。
当時は、家族を持っていく友達がうらやましく、独り身のコンプレックスが芽生えていました。ですが、誰にも干渉されない独りだけの時間の大きな価値は今となればわかります。
若さと時間は何にも替えられない貴重な財産でした。
その時は何も考えずしていた夜更かし。
これには、漫画『よふかしのうた』の主人公ナズナが的確な言葉を残しています。
『今日という日に満足していないからだ。』
体力も時間も未来もある、若者です。
もっと先に、もっと先に、楽しいことが待っている。そう信じて、眠い目こすって、体力の限界まで毎日起き続けていたんだなと今になってわかります。
体力が落ちた40代。睡眠時間だけはしっかり確保しないとすぐにガタがくる最近です。
夜更かしをしなくなって、自分は面白くない大人になってしまったかな。と、思っていた矢先、ある言葉から素敵な価値観を頂きました。
『夜には何もない』
たまたま観ていたテレビで、山田邦子さんがおっしゃってました。
バブル時代に夜遊びをし尽くしたスーパースターが、遊び尽くした末に行きついた言葉です。重みが違います。
最近、自分がなんとなく感じていた気持ちに、ぴったりはまった気がしました。
次の日の仕事に備えて、夜はしっかり寝る。この当たり前のことを肯定する言葉だと思います。
この言葉に出会ってから、私は飲み会に関する考え方が変化してきました。
以下、箇条書きでまとめてみました。
・適量以上、無駄に惰性で何杯も飲まない。
・ノンアルでも案外楽しめる。
・自身の予定や体調とその飲み会の重要度を十分に考慮して、時には断る勇気も持つ。
・飲み会に参加する時、友達との約束は、目いっぱい楽しむ。
無駄に惰性で過ごす夜には何もないですが、自分で選んで決めた夜にはたくさんの楽しい時間が待っています。
私はそう信じて、自分の時間を大切にしようと考えることができるようになりました。
限られた私の時間は、私だけのものです。
一つの言葉が習慣を変える力を持っています。
あなたにとっての大切な言葉があればぜひ教えてください。
ご参考になさってください。
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