私が小学校のとき、さまざまな特番がテレビで放送されていましたが、当時「ものまね四天王」がブームでした。
ファミコンソフトになるほどの人気ぶり。清水アキラが淡谷のり子に怒られる定番のくだり。
今でもジョンレノンの『Imagine』を聴くたびに、ビジーフォーの姿が浮かんでしまいます。
ものまねは声の高低、声質など、いくつかの要素で構成されています。
声を真似る、話す癖を真似るのは、リスペクトがないと、嘲笑するためだけのネタになる怖いものです。
基本的に、人のものまねをずっとして生活している人はいないでしょう。誰もがみんなオリジナルです。
しかし、人の声を機械が完璧に操られる世界になれば、このオリジナルの価値を守らなければいけなくなります。
最近、かまいたちのYouTubeチャンネルで、紹介していた音声会話型AIに衝撃を受けました。
『Cotomo』(コトモ)というiPhone用のアプリです。
Starley(スターレー)株式会社が開発・提供を行っているこのソフトの精度の高さに、動画のかまいたち同様、私も大変驚きました。
かまいたちも例えていましたが、カタコトの感じ、田舎訛りの感じに違和感は残りますが、会話の成立具合は想像しているさらに先をいっているように感じました。
AIが発達していったら、いつかはこういう日が来るだろうと思っていた世界は、40代の私が思っているよりも高速のスピードで進んでいるようです。
そして、もし、前述したものまねをAIができるようになれば、それは判別ができないのではないかと考えました。
AIにとって、声の高低や声質をデジタル的に分析することは容易なことです。
事実、iPhoneなどのApple製品では、パーソナルボイスを録音し、自分の声を音声合成することができます。
例えば、このパーソナルボイスを知らないところでAIが使い出せば、もう1人の私は勝手に話出します。
1人ではなく、デジタルでは複数のコピーを作ることも可能です。
悪い人たちはすぐ、こういうのをオレオレ詐欺に使おうとします。怖いですね。
ただ、Cotomoとかまいたちの会話を観てる限り、聞かれた質問には、警戒なく答えてしまうと思います。会話の質問の中で、無意識に答えてしまいます。こうすることで、個人情報は簡単に抜き取られてしまいます。
私たちの親世代が反応できるかが心配になりました。
AIの進化は、今後人類にとって避けては通れないものになることは間違いないです。AIが怖いとかそういうことではなく、この進化のスピードに一緒についていかないといけないなと、そう思いました。
今日、仕事で電話した相手が、AIでなかったことを祈るのみです。
「そこに愛(AI)はあるのかい?」
一つ屋根の下で、AIと仲良くやっていきましょう。
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